小売業に就職しようかしまいか悩んで、検索している人がたくさんいるらしい。
このサイトの記事の『小売業に就職したらこんな後悔があったよ』
という記事もかなり読まれている。

就職する前はたしかに、俺も小売業の正社員の仕事内容が分からず、それ故にライフスタイルへの影響が分からなかった。
この記事では『小売業の社員の仕事内容』を紹介し、小売業に就職するとどんな生活になるのかをお伝えしたい。
ちなみにこのブログを見ている人の検索ワードで『ニトリ 就職 後悔』というのが
上位に上がっているが、俺はあんなに大きな会社の社員ではない。
ただ、仕事内容自体はそこそこ似通っているんじゃないかな、と思う。
競合他社の中でニトリが好きすぎてたくさん記事を書いてしまっている(笑)




この記事はこんな人にオススメ
・小売業に就職するか迷ってる
・小売業の社員ってなにするの?
・小売業って辛い?
小売業正社員の仕事内容:レギュラー+イレギュラー作業
どの仕事も同じようなのかも知れないが、仕事内容は
『レギュラーの仕事+イレギュラーの仕事』をこなすことだ。
もっとわかりやすく言うと、同時多発的に発生するイレギュラーの間を縫ってレギュラーのタスクをこなす必要がある。
同時多発的に発生するイレギュラーとは具体的に言うと『お客の対応』や『クレーム対応』だ。
レギュラーの仕事内容をタイムスケジュール風に解説
小売業正社員はこんな感じの一日を過ごしている。
今の俺は中堅社員としてちょっと違ったことをやってはいるが、今回は新入社員の頃を思い出して書いている。
出勤はポジションや、日によって時間が変わる。
ココでは一番ベーシックな9時出勤を例としていこう。
開店の10時までにやるべきことはたくさんある。
メールチェックは平社員ならサラッと終わらせる。
その後上司とともに当日の人員状況ややるべき作業についておさらいをする。
というか、平社員はだいたい当日にならないと何のしごとがあるか分からない。。。。
その後は特に指示がなければ開店前の売り場を歩き回って、売上の高い売り場を優先的に確認。
主に『きちんと品出しされているか?』などを見る。
場合によってはここに『トラックで搬入されてくる商品の運び出し』などの肉体労働もある。
開店時間を迎えると入り口に立ってお客様を出迎える。
1年目でもこれをやっている時だけは社員感を感じていた。
その後はカウンターでお客様の対応をしたり、品出しが滞りなく行われているか進捗管理を行う。
基本的な動きは『当日人が足りていないところのオペレーションに入る』
ときにはずっとレジに立つ日もある。
社員としてパート・アルバイトを管理する仕事は先輩社員が行う事が多い。
指示が出てない時の手持ち無沙汰感ハンパない。下積みってことだ。
ちょっと強いバイト程度の仕事の内容・・・
作業や接客を滞りなく進めるために、大事なのは『休憩のタイミング』
簡単に言うと『休憩がかぶりすぎるとオペレーションに無理が生じる』から、それを調整する。
対応が長引いている人は後回しにするなどの判断が必要となる。
対応がたくさんあって休憩に入れない従業員が出るほどの状況だと、
自分も対応に追われて人の休憩時間まで目を配れないシーンも多々ある。
そういう時に上からちょっと怒られるのが納得行かなかった。
飲食以外のお店はどこも昼時は比較的忙しくない。みんなご飯を食べに行くからだ。
当然、その時間帯にパート・アルバイト休憩を回し、その間にいるお客さんの対応は社員で補う。
(勿論ここは事前の計画次第で状況は異なる)
社員はその時間帯にも舞い込むクレームや、
作業進捗の確認があるからなかなか休憩には入れない。
もし当日、与えられた仕事があればこの時間に頑張って進める。
午前の10-12時のピークで荒れた売り場や商品が無くなってしまった売り場を確認し、是正するために再度売り場を歩き回ってチェック。
当日入荷した商品を売り場に出す作業の進み具合との兼ね合いを考えて指示を出す。
2時頃から、食事を終えた人たちの買い物ラッシュタイムが訪れる。
午後は夕方頃までピークが続くことが多い。
この時間は接客などなどでいっぱいいっぱいとなり、特に生産的な事は出来ない日が多い。
ちなみに9時出勤で、8時間労働だとすると18時が定時となる。
ここで、人員の兼ね合いや仕事の残り具合で”残業”かどうかが決まる。
人が少ないシフト計画を立てた上司に殺意が湧く瞬間だ。
接客人員が足りなかったり、予想外に商品が入ってきたことで作業が滞ると
もれなく残業の宣告をされる。
ただ忙しく終わるだけの残業をすることもままある。
それでも残業のし過ぎは良くないので、忙しいみんなに申し訳なくなりながら退勤する。
今から考えればあれは俺が申し訳なく思うべきことだったのか?いや、違う。
稼働計画が間違っている。
イレギュラーの仕事内容を紹介する
- 接客
- クレーム対応
- パートさんの対応ヘルプ
- 他部署からの要請などの対応
- 本部から突然送られてくる売り場変更などの対応
上記のような仕事が突然降り注いでくる。
特に接客とクレームの対応はやらざるを得ないが、特になにも得られないところが苦しい。
一日中クレームと格闘して『俺はなにをしていたんだ・・・』と思いながら帰ることもしばしば。
もちろん、お客様にとって利益のあることをして、会社にも貢献する仕事ではあるんだけど。
1年目社員はただの歯車(ワーカー)
計画を作る側となった今になって、当時の上司の苦しさも分かるようにはなった。
それでも一年目の当時は『不毛な仕事ばかりしている』という気持ちがなかなか消えなかった。
完全に代替可能な人材だが、頭数は必要だから存在する程度のものだ。
会社に夢を持って入った同期からどんどんやめていく。
適当に入った俺だけが会社に残り続ける。
もちろん達成感を得て楽しいこともある。
ここまで、正直小売の仕事内容をちょっと悪く書いた節はある。
1年目当時の俺はコレくらいの心境で働いていたな、というのを再現したつもりだ。
ただ、働いていて楽しいこともあるというのはお伝えしたい。
接客をしてオススメした商品を買ってもらったり、
自分のアイデアで改良した売り場から商品がバカ売れしたりとか、
自分が作った仕組みでパート・アルバイトの人から楽になったと感謝されたりだとか。
単純に人の入れ替わりが激しいから、いろいろな人と知り合って仲良くなったり。
そういうところは楽しいと思う、うん。
接客業で得られるスキルは?
この仕事内容を見ていて『成長できる』と感じる人はあまり居ないだろう。
実際、ビジネスマンとしてのスキル面で言うと他業界と比べると成長が格段に遅いと思う。
そんな中でも得られるスキルはある。この記事で書いた。
小売業に向いている人・向いていない人について



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