【映画感想】「羊たちの沈黙」の意味はとは【サスペンス】

かの名作、「羊たちの沈黙」を見た。〇〇年の映画らしい。面白かったので、考察も交えて書いていきたい。

 

何故か初っ端から綺麗な青い目のお姉さんがランニングをしている。そこで木に吊るされている「痛み」「痛みを愛せ」の看板。伏線かな?

 

そしてお姉さんは上司から「連続殺人犯の心理分析」の仕事を与えられる。対象は「ハンニバル・レクター」だ。今この文章を打っていて、Google 日本語入力の予測変換に出てくるくらい有名なキャラクターらしい。

 

ハンニバル・レクターはどうやら、いわゆるサイコパスらしい。しかも知能が高い。サイコパス「だから」知能が高いのか。レクターさんはいかにも異常者みたいな顔をしている。煽り口調の時に単語を区切りながら喋るのも異常者っぽい。プリズン・ブレイクに出てくるTバッグみたいだ。こういう奴は言葉で人を追い込むのが上手いから拘置所のガラス仕切りを挟んでいても怖い。

 

さて、こういう勾留されている高知能犯罪者はいろんな映画やアニメに出てくるが、彼らは大抵、主人公を助けてくれる。レクターさんも例に漏れないらしい。

 

外で連続殺人犯を追う主人公を、レクターは塀の中から助言して助ける。外の事件とは「女性を誘拐し、三日間生かしたあと銃殺して皮を剥ぐ」というもの。

 

さて、羊たちの沈黙とはどういう意味なのか。

 

最初にそのフレーズが出てくるのは事件への手がかりを求める主人公に、レクターが引き換えにした質問。主人公に子供の時分の話を訊くシーン。

 

「朝目が覚めると子羊の鳴き声で目が覚めた」「羊小屋で子羊が鳴いていた」と語る主人公。これは幼い頃に預けられていた家の人たちが子羊を屠殺するところを見たにも関わらず羊を助けられなかったトラウマを描写するシーンだ。

 

ところで、この「羊たちの沈黙」だが、原題は「The silence of the Lambs」Lambとは、子羊のこと。ということは、「羊たちの沈黙」とは「子羊の鳴き声」の「沈黙」という意味だと思われる。

 

では、ここで言う「子羊の鳴き声」とはなんなのか。ストレートに考えるならば、この子羊が出てきたシーンで描かれている「トラウマ」の事だろう。頭の中で「子羊たちの鳴き声」が鳴り響いて(=忘れられずに)いる、それを「子羊の悲鳴」、それを忘れる、または乗り越える事を「沈黙」のメタファーとしているのだろうか。

 

正直に言うと、映画を見て予想がつくような考察しか僕にはできない。

 

でも考えて欲しい。続編でメインに据えられ、「ハンニバル」というタイトルまで付けられる「ドクター・レクター」が、この作品ではほとんど登場しない。

 

それなのにタイトルの「The Silence of the Lambs」のセリフをラストシーンで口に出すのはレクターだ。

 

ストーリー上では、主人公「クラリス」はレクターの助言を受けて事件を解決へ導く。猟奇殺人犯に誘拐された「子羊」を助け出したのだ。そして、おそらく困難を乗り越えたことでクラリスの「子羊の悲鳴」は止んだ。かつて助けられなかった子羊を助けることに成功したのだ。

 

一方、同じ時系列でレクターの方は何年も牢獄に閉じ込められ、自らの嗜好を満たせない生活から、脱走した。そしていざ欲望を満たそうとする前に主人公へ投げかけた言葉が「どうだねクラリス 子羊たちの悲鳴は鳴り止んだかね?」

 

レクター脱走後の牢獄のシーンでは凄惨な死体が映り込む。アートチックな様式で飾り掲げられた死体。ここでレクターの嗜好がリアルに強調されている。

 

今作では描かれなかったが、おそらくレクターは最後のシーンの先で「古い友人」を殺しただろう。

 

作品を通じて、猟奇趣味が強調されて描かれている。人の皮膚でドレスを作る男や、食肉趣味だ。これら全て個々の中の「子羊の鳴き声」なのではないだろうか。

 

そしてレクターの最後のセリフは、言外に「私の中の子羊はまだ悲鳴を上げている」(=これから私は本能のままにやったるぞ)という意味を含ませているのでは、ないだろうか・・・。

 

全部推測なので考察とも言い難いが、私の感じ方で書いてみた。

 

次は続編「ハンニバル」(何故かこっちだけNetflixで見られる)を見て、今作も見返して、根拠を持った考察を書いてみたいと思う。

 

 

 

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