【感想】アルキメデスの大戦は歴史解釈ミステリーだった

菅田将暉主演の「アルキメデスの大戦」を見に行ってきました。あんまり期待しては無かったけど凄く面白かったので感想を書く。

 

あらすじ

「これからの戦争は航空機が主体になり、巨大戦艦は不要になるであろう」と考えている山本五十六海軍少将は、平山忠道造船中将が計画している無駄に大きい巨大戦艦の建造計画案ではなく、対航空機戦闘を考えた藤岡喜男の案に賛成する。一方、平山は不当に安い見積もりで、自らの巨大戦艦の建造案「大和」を新型戦艦造船会議で通したいと考えていた。平山の計画を阻止するために、山本は、元帝大生の櫂 直(かい ただし)を海軍主計少佐に抜擢する。

櫂少佐とその部下田中正二郎少尉は、特別会計監査課の課長として、平山案の見積もり金額の嘘をあばくために奔走し、その過程で日本の技術戦略にまつわる数々の矛盾に直面していくことになる。

Wikipediaより引用

まず菅田将暉の変人演技が最高。歪んでないタイプの真っ直ぐな変人。

 

「櫂 直」という名は体を表している。自分の住む世界を守るため、好きな数学で守るために渡米という選択を捨てて日本に残ったのはまさに英雄だった。

 

ネタバレを防ぐために曖昧な書き方になるが、あらすじにあるように櫂少佐が戦争を止めるべく平山の考案した巨大戦艦の見積もりの嘘を暴いていく中で、櫂少佐は矛盾に突き当たる。それどころか、櫂少佐はその驚異的な能力で、自らも予測できなかった結果を生み出してしまうことになる。

 

中盤までは正直言って少し退屈だった。戦艦に惹かれて観に来たであろう老人たちも私語をし始める始末だった。

 

しかし、終盤の二転三転するオチ―明かされていく事実、平山陣営の策略、山本五十六の目論見、そして櫂少佐の葛藤―クライマックスは最後まで目が離せず、「してやられた感」をひたすらに感じた。

 

中盤の冗長さにすっかり忘れさせられていたが、開幕から見せられる巨大戦艦の沈没シーンは大きな伏線だった。鮮やかに、しかし重苦しい気持ちを伴って回収された伏線だった。

 

この作品はどんでん返しの連続でミステリー読みの心をくすぐりつつ、歴史の数多ある解釈の中の一つを描いたものだった。

 

あぁ、面白かった…。

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